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今月の言葉2010年 バックナンバー

今月の言葉(12月)「大丈夫
何かにつまずいた時、迷った時に人間誰しも自ら勇気付けられ、支えられる言葉があります。
これは「杖言葉」ともいわれています。
僧侶で、禅アーティストの柿沼忍昭[かきぬまにんしょう]氏はその著書「大丈夫」の中で、「不安な時も大丈夫 悲しいときも大丈夫 疲れていても大丈夫」と強調しており、同氏は、人生の荒波を乗り越えるための安らぎと癒しをこの一言に込めています。
私もこの言葉は心を落ち着かせ、安心できる大好きな言葉で、私の杖言葉です。

本来の「大丈夫」という言葉は、“立派な男子・しっかりしているさま・間違いなく・確かに”という意味です。
しかし近年は、この「大丈夫」を必要か不要か、可能か不可能か、承諾か否定かの意味で用いられています。
例えば、 「重そうな荷物ですね、持ちましょうか?」「いえ、大丈夫です」これは不要の意味で、また 「試着したいのですが、大丈夫ですか?」「はい、大丈夫です」これは可能・承諾の意味です。
このように日常生活で様々な言い方をよく耳にします。

私がこの言葉に想い入れを持ったのは、母からの一言がきっかけでした。数年前、就職活動で思うにまかせない状態であった頃、どうしようもない不安に襲われ、たった一言「大丈夫だよ」と声を掛けてくれました。この母の妙薬ともいえる一言によって、徐々に気持ちが楽になっていったことを覚えています。
私もそれ以来、友人等から相談を持ちかけられた時は、話をよく聞いた上で、先ず「大丈夫よ」と相手の気持ちを楽にする言葉をかけるよう心掛けています。
この言葉は想いを込めれば込めるほど特効薬のように心を健やかにさせます。
私は落ち着かない時、不安な時、緊張している時は呪文のように心の中で唱えています。

皆さんも、ご自身そして不安を抱えている人々に、是非心を込めて声を発してみてください、 「きっと大丈夫!」と。
人生には様々な荒波が押し寄せてきますが、“解決できない問題は決してない”と確信し、まさに「大丈夫」だと唱えることが大切です。

(文責:佐々木 絵里) 
今月の言葉(11月)「自分の強みを生かす
他人より優れた力、すなわち「強み」があるということは、その人の自信となり人生成功の大事な糧となると思います。
読売ジャイアンツに鈴木尚広(すずきたかひろ)という選手がいます。
今年32歳のベテラン選手で巨人軍に所属して14年目になります。
鈴木選手はシーズンを通してレギュラー出場はしていないのですが、一軍の有力選手として戦列に加わっています。
なぜなら彼には「足」というスピ-ドの武器があるからです。

鈴木選手の出番は試合終盤の8回、9回あたりが多いのですが、いつ出番があるか分からないという試合経過の中で、鈴木選手は球場入りをしてから出番までの約9時間も、常にストレッチを続けているそうです。
その理由は「いつ出番があっても最高の状態で走ることができる」ということです。
その結果として、これまでの盗塁成功率は80%以上という驚異的な数字を残しています。
ノーアウトランナー1塁で鈴木選手が代走に出てきたら、相手チームはすでにノーアウトランナー2塁と同じ状態と思ってしまう程だそうです。相手チームにとってこれ程脅威であり、味方の監督にとってこれ程頼りになる選手はそうそういないものです。

私は中学、高校時代にバスケットボールをしていました。
シュートがあまり得意ではなく、身長も低い私は生き残るために「走る」ということを徹底して練習しました。
攻守が素早く入れ替わるバスケットにとって、いち早く速攻に走ったり、守備に戻ったりすることが重要だったからです。
その結果として身長のハンディを負う私でも試合に出場することができました。

他人より秀でたスキルを持つということは、ビジネスにも通じていると思います。
私達創新グル-プでは「とんがり」といっていますが、他の人にはできないことができる、ということは自信につながり、自信を持つことにより色々な事にチャレンジする事ができるのだと思います。
また、法人においても「とんがり」を持った独自性を生かしている法人は不況にも強く、安定した収益を上げることができます。
まだまだ未熟な私ですが、自分にしかできない、自信の持てる「とんがり」を創り出していけるようにしたいと思います。

文責:中道 俊
今月の言葉(10月)「やはり「基本」がすべて
孫子の兵法の中に、次の記述があります。
戦勢[せんせい]寄正[きせい]に過ぎざるも、寄正[きせい][][]げて[きわ]むべからざるなり。」〔勢編〕(戦闘の勢いは奇法と正法との二つの運用に過ぎないが、奇法と正法とのまじりあった変化は無数でとても窮めつくせるものではない)。これは“正”は基本・定石なるものであり、“奇”は特殊・応用すべきものであって、戦いはすべてこの正と奇の組み合わせで成り立っているというのです。よく考えて見ると、これは戦いだけのことではありません。

例えば色についても黄、青、赤、白、黒の五色が基本ですが、これを混ぜ合わせることで、無限に色を作り出すことが可能です。微妙な色彩は一見非常に複雑に見えますが、実はそれを構成しているものは、あくまでも単純な要素なのです。

私は、税務会計や人のプロとして仕事をしておりますが、お客様からの要望は多岐にわたりその内容は様々です。しかし、それも色彩同様、実は基本をベースにした諸条件の組み合わせである事が大半です。どんなに困難に見える内容も、一つひとつを紐解いてみれば、基本が最も大切であることがわかります。基本ができてこそ応用があり、発展があるからです。  つまり「基本なくして応用なし 応用なくして創造なし  創造なくして成果なし 成果なくして存続なし」ということです。

 大前研一氏はプロフェショナルの要件を次のように定義しています。(「ザ・プロフェッショナル」ダイヤモンド社 2005年)
 ① 専門性の高い知識とスキル
 ② 高い倫理観
 ③ 例外なき顧客第一主義
 ④ あくなき好奇心と向上心
 ⑤ 厳格な規律・価値観

どれもプロフェッショナルとして大切な基本要素ですが、これらを可能にするものはやはり、“この仕事が好きで好きでたまらない”という天職であることの真の自覚ではないでしょうか。ビジネスにおいては、実はこれが最も重要な基本であると考えます。

文責:小泉 薫
今月の言葉(9月)「言葉の魔力
バスケットボールの試合では、一試合に一分間のタイムアウトを5回とることができます。
このタイムアウトは多くの場合、ゲームの流れが悪く雰囲気を変えようという時に使うことが多いようです。
この間選手たちは、興奮や焦り、疲労などで細かいアドバイスは殆ど耳に入らないようです。
ゲームの流れの中で、どこのタイミングでタイムアウトをとり、「言葉の魔力」を使って選手を再び躍動させることができるかが監督の手腕といえます。

北京オリンピックで中国シンクロナイズスイミングチームを率いた井村コーチは、観客から熱烈な声援を送られ、緊張で硬くなった選手たちを「ここは北京、あなた方の家なんだから、思いっきり力を出しなさい。みんな見守ってくれてるよ」という一言で中国チームは、重圧をはねのけ見事メダルを獲得したことは記憶に新しいところです。
またシドニーオリンピックにおけるソフトボールの宇津木監督は、ピンチに立たされた石川投手に対し「おまえは幸せだな、こんなにたくさんの人が見てくれているんだよ」と言ってピンチを切り抜けたことも、選手たちの力を十分に発揮させようとする指導者の心がこもった言葉の魔力といえます。

私もこれまでに、困難にあって上司や先輩又は友人から励まされた一言は、救いの力となり今日を迎えることが出来たのだと感謝しております。
今まで経験したことのない事をチャレンジするとき、「君ならば必ず出来る!頑張れ!」と力づけされると、期待されている喜びとゴールが見えて達成しうる気分になるものです。
私は学生時代サッカーをしておりましたが、試合前に円陣を組み、力一杯みんなで声を掛け合うことで、気持ちが高ぶり良い緊張感をもって試合に臨むことが出来ました。
特に同僚からのメッセージは大いに励みとなったものです。

お客様から資金繰りや人事の悩み、新しい事業への不安など様々な相談がありますが、そんな時、気の利いた粋な「言葉の魔力」を発せられたら、どんなにお客様が喜び明日の希望へとつながるかと思います。
現在の私は、息子からの「今日も頑張ってね!」という一言の魔力で、気持ち良くエンジンがかかり一日が始まります。

(文責:野村千速)
今月の言葉(8月)「逆境に負けない強さ
『Tomorrow is another day』(明日は明日の風が吹く)
これはアメリカの作家マーガレット・ミッチェルの代表作「風と共に去りぬ」のラストを飾るヒロイン「スカーレット」の有名な台詞です。

この物語は19世紀後半、スカーレットの裕福な暮らしが南北戦争によって崩壊したことから始まります。
大好きな母親を亡くし、家や土地や食料まで生活の全てまでが失われそうになります。
働く経験のなかったスカーレットですが、家族を養うために覚悟を決め仕事を始めます。
しかし、女性であるが故に自由に生きることが難しい時代であったため、様々な苦境に立たされます。それでもスカーレットは決して諦めませんでした。
例えどんなことが起きても残された家族は自分が守ってみせる、守らなくてはいけない、という強い信念から多くの困難に立ち向かったのです。
冒頭の台詞は、“苦境であっても明日になればいい方向に転じる”“前向きでいれば将来いいこともある”“この逆境を乗り越えてみせる”というスカーレットの信条の表われと思います。

さて私は、前職で物流システムを構築するプロジェクトに参加し、一年半勤務しました。
予定納期が大幅に遅れ、連日連夜激務が続き体調を崩すメンバーも続出しました。
私は事務職ながら、不安と焦燥感の中にあって、どんなことがあってもメンバーの一員として最後まで乗り越えていこうという強い気持ちだけは失いませんでした。
無事にカットオーバーを迎えた瞬間、メンバーと喜びを分かち合い、達成感に満ち溢れ本当に嬉しかったものです。
参画当初はネットワーク等システムの専門用語を何一つ知らなかった私でしたが、お蔭でパソコンのセットアップを任せてもらえるまで経験と知識と身に付けることができました。
現在私は未経験分野の会計事務所「税理士法人創新會計」に勤務しておりますが、このときの経験が大変役に立っています。

誰もが順風満帆で一生過ごしていくことはありません。
例えその場から逃げ出したくなる困難苦難があっても、立ち向かっていけば必ずや新たな光明が見えてくるはずです。
私どもの研修室に、相田みつをさんの『道』という題名で『道はじぶんでつくる 道はじぶんでひらく 人のつくったものは自分の道にはならない』という言葉が載っています。
信念をもって、自分の道を切り開いていきたいものです。
明日は明日の風が吹くのですから…

(文責:松尾 多江子)
今月の言葉(7月)「自分との対話を大切に
私が所属する税理士法人創新會計の顧問先であります有限会社ワイズコミュニケ-ションの代表で、
人材開発コンサルタントの菅原裕子氏が出版された「子どもの心のコ-チング」 (株式会社PHP研究所)という本に、
とても興味深いお話が載っています。
それは「ひび割れ壺」の物語といって、子育ての親に対してだけでなく、仕事人としても大変勇気づけられるものでした。
その「ひび割れ壺」の物語を要約してここにご紹介します。

――― インドのある水汲み人足は二つの壺を持っていました。
天秤棒の端にそれぞれの壺をさげ、水を運びます。その壺のひとつにはひびが入っています。
もう一つの完璧な壺が、小川からご主人様の家まで一滴の水もこぼさない自分に、いつも誇りを持っていました。
その本来の目的をいつも達成することができたからです。
ひび割れた壺は、いつも自分を恥じていました。
水をいっぱいに入れてくれても、ご主人様の家に着くころには、半分になっているのです。
2年が過ぎ、すっかり惨めになっていたひび割れ壺は、人足に話しかけました。
「私は、自分が恥ずかしい。あなたにすまないと思っている。」
「何故そんなふうに思うの? 何を恥じているの?」水汲み人足はたずねました。
「この2年間、私はこのひびのせいで、水が漏れてしまうから、ご主人様の家まで水を半分しか運べなかった。
あなたがどんなに努力しても、報われることはない。それが辛いんだ。」と壺は言いました。
水汲み人足は、ひび割れ壺を気の毒に思い、そして言いました。
「道端の花に気付いたかい? 花が君の側にしか咲いていないのに気づいたかい?僕は君からこぼれ落ちる水に気づいて、君が通る側に花の種をまいたんだ。そして君は僕たちが帰る時に水をまいてくれたんだ。この2年間、ご主人様の食卓に花を欠かした事がない。君が、あるがままの君じゃなかったら、ご主人様はこの美しさで家を飾ることは出来なかったんだよ。」 ――――

この物語を読んで、安心感のせいかホットため息をつきました。
私の中にも完璧らしき壺と、不完全なひび割れ壺があることを改めて気付かされたのです。
時として他人に完璧らしき壺をひけらかす自分、また上司に叱られ悲嘆にくれるひび割れ壺の自分が常に同居しているということを。またそれは自分だけでなく、誰にでもあるということも。
「完璧らしき壺」は自然にふるまうからこそ価値があり、「ひび割れ壺」はユニークで、考え方次第で何かを創造できる大きな力をもっているから価値があると思うのです。
自分の気持ちに素直になって、常に同居する二つの壺に話しかけ、真実の自分を発見したいものです。
また他人に対しても、その方のひび割れ壺に真の勇気を与えたいと思います。

(文責:掛巣由子)
今月の言葉(6月)「経営者(リーダー)の条件
潰れる会社のほとんどが、経営者がダメな会社であります。①数字がでたらめ、②商品やサービスに特徴や独自性(とんがり)がない、③明確なビジョンや方針がない、 ④経営者に信念や理念がない(あるいは薄い)、⑤常に経営者と社員が対立している、⑥お金にルーズ(公私混同)、⑦経営者が怠け者、⑧経営者に倫理観がない、⑨革新的風土がない、⑩有能なブレインや後継者がいない、などです。

一言でいえば、「信」がないということでしょうか。「信」はまことという意味で、人と言から成り、人の言葉がまことの心と一致することです。その信と者が合体して「儲」かるという字になります。社員から信頼がない、顧客からの信頼がない、世間からの信頼がないということは、信者がいない、すなわち儲からないということです。結局は潰れていく運命にあるのです。反対に、社員から信頼され、顧客から信頼され、世間から信頼されれば、信者がどんどん増え、商売繁盛となるのです。一人ひとりの人間でもまったく同じことです。

江戸時代の商人は、信用を重んじ、一筋に本業に徹して事業の存続を図ってきました。例えば、住友家においては、信用暖簾、浮利否定、自利利他、人間尊重を事業精神とし、また三井家では、才覚(商才)、算用(財務)、始末(節約)をその根本精神に据え、また大丸は、先義後利(義を先にし、利を後にする者は栄えるという意味)を経営理念にして事業を展開してきました。その基において、創業者はもとより代々の事業継承者が、商売は本質的に社会的なものであり、人と人とのかかわりあいの中で成り立っているものであって、「信」なくして商売は成り立たないものであることを知っていたのです。

孔子の言葉に、「信なくんば立たず」があります。この言葉は政治の要諦としてよく使われるものですが、企業経営の世界においても全く同じで、社員や顧客(社会)の信頼が得られなければ経営は成り立たないということです。「信」は、嘘をつかない、約束を守る、法律や規則を守る、決めたことは実行するなど言行一致がその根本で、己を自ら統御して「信」を実践することが大切です。組織のリーダー(経営者)は、この言葉を肝に命じて慎重に経営を行ないたいものです。

(文責:高良明)
今月の言葉(5月)「ここに生ききる
私は昨年税理士法人 創新會計に入社して、あっという間に1年が経ちました。実社会のことは何も分からない私にとって、仕事に取り組む姿勢や会計実務などさまざまな経験は、自己成長のよい糧となっています。

創新グループでは、毎日経営理念を唱和していますが、その中に「ここに生ききる」という言葉があります。この言葉を自分なりに復唱した際、サッカーをしていた幼少の頃を思い出しました。当初からフィールドプレイヤーとして試合に出ていましたが、ある時監督に呼ばれ、ゴールキーパーをやるように言われました。少々不満でしたが、指示に従いゴールキーパーをやるにしたがって、徐々に腕を挙げ、チームを勝利に導くことができるようになりました。ところが神奈川県足柄上郡の大会で、慣れと油断が災いしたのか、イージーなキャッチミスをしてしまい、それが致命傷となって、0対1の最小失点差で負けてしまいました。チームメイトの顔をまともに見ることが出来ないほどショックで、辛い思い出でした。

子どもながら「油断大敵」ということを学び、一点に集中してやることの大切さを感じ取ったのです。その後は気持ちを集中させ、パスやキャッチなどサッカーの基本を一所懸命練習し、チームメイトからも信用されるようになりました。自分自身がサッカー選手になりきってプレイすることがいかに大切か、子どもながらの貴重な体験でした。

社会人になった今日においても同様に、「仕事と一体となる」「顧客と一体となる」すなわち「仕事になりきる」「顧客になりきる」ことがミスを防止し、顧客に喜んでいただき、仲間や上司、顧客の信頼を得る道であると思います。実社会では、難問・課題が山積していますが、未熟な私にとって唯一できることは、一点に集中努力して「ここに生ききる」ことだと確信しています。

(文責:森戸 将登)
今月の言葉(4月)「顧客密着と自己成長
「私たちが“顧客のために”と考えるときはたいてい、自分の経験をもとに、“お客とはこういうものだ”“こうあるべきだ”という決めつけをしています。だから、やってみてうまくいかないと、“こんなに努力しているのにお客はわかってくれない”と、とたんに顧客を責め始める。
これは努力の押し売りにすぎません。~中略~ 今の時代に本当に必要なのは“顧客のために”ではなく“顧客の立場”で考えることです。
どちらも顧客のことを考えているように見えて、決定的な違いがあります。」と、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長は、多様化する顧客ニーズに対応すべく社員に語っています。

私たちは無意識に“顧客は素人、自分たちは玄人”という隔たりを持ち自分都合で判断しがちです。これは顧客の気持ちやニーズを無視した大変危険なことです。
「自分が顧客だったら何を求めるのか?」といった仮説を立て、自分が顧客に転換密着し“主客一体”となるということが必要であると考えます。仮説を検証するにはいくつかの方法がありますが、最も的確なのは「お客様に聞く」ことです。
例えば、私たち創新グループのお客様の多くは中小企業ですが、その事業内容・業界の動向・TOPの考え・業績の状況等を踏まえ、今一番の関心事は何か?困っている事は何か?というように仮説を立てる。
実はその答えはお客様が持っています。お客様の基本的なデータを把握し、仮説を練り上げ、お客様のニーズを熱誠関与で捉えそれを満たす。
この繰り返しがお客様との密着性を高め顧客満足へと繋がって行くわけです。

また、お客様との密着度を増すためのセールスの定量的な指標として“接触頻度×滞在時間”という算式があります。お客様との「接触頻度」を上げようとすれば、必要な情報や話題を集めたり、課題を頂いたりしなければなりません。また「滞在時間」を増やそうとするならば、お客様の現状をきちんと認識し先見性のある効果的なアドバイスをしたり、俯瞰的な見方・考え方でお客様に気づきを与えたりすることが必要です。
しかもこれらの活動によって私たちの能力が向上し自己成長の源泉となるのです。

顧客のニーズを満たすことは企業存続には必要不可欠なことです。もしかしたら、売り手と買い手、供給側と需要側という論理を越えて、商品やサービス、事業そのものを一緒になって作って行くという潜在的なニーズがあるのかも知れません。お客様は決して遠くにいるわけではありませんから、より密着し、真のニーズに応え主客一体となって成長して行きたいと思います。

(文責:斉藤貴之)
今月の言葉(3月)「サ-ビスの承継
事業を行っている人にとって、サ-ビスは欠かせない経営要件です。たとえ扱っている商品が優れていても、商品説明が不充分であったり、担当者のマナ-が悪かったり、アフターサービスが悪かったりすれば、二度とその会社から商品を購入することはないといっても過言ではありません。それほどサ-ビスの優劣は、消費者の心理に大きなインパクトを与えているものです。

サ-ビスというのは、単なる商品価格の値引きやお客様の便宜を図ったりすることだけでなく、もともと奉仕の意味で、相手に尽くすという貢献を意味しております。したがって、お客様の本当に求めているものや期待しているものを提供できなければ、真のサ-ビスをしているとはいえません。サ-ビスを受ける側の意を汲んで、その方向性に向かったサ-ビスでなければ価値はありません。

サ-ビスをマネジメントしていくためには、お客様に接する基本動作の徹底は当然ながら、まずお客様の望むもの、必要と感じているもの、期待しているものをしっかりつかむことが必要です。そのためにはお客様の思いやニ-ズを「よく聞く」ことから始めなければなりません。その上で、自分達がなしうる最大の行動をしていくことが求められ、またお客様の思いやニ-ズに「ノ-と言わない」風土を創ることも大切です。要は「出来る、出来ない」の発想の世界ではなく、「お客様の意向に沿うために」という意識と行動が大切ではないでしょうか。お客様が企業にとって大切な資産となるかどうかは、お客様の経営に対する思いをどれだけ自社の人々が熱い気持ちで応援できるか、に掛かっています。そのためには、一担当者の問題だけではなく、会社全員がそのお客様をあたたかい目で応援し続ける心が必要だと思います。

私事ですが、来年満60歳になり、定年退職を迎えます。この一年間で、次の担当者へ仕事の引き継ぎをしながら「サービスの承継」をしていくことになります。「お客様の意向に沿うために」という思いと意識をもちつづけ、熱意のこもった活動をしてお客様に安心して頂くよう努力してまいります。承継後、お客様より「宜しくお願いしますね」と、新しい担当者にあたたかいお言葉を頂くことを願って・・・・・・

(文責:藤本洋子)
今月の言葉(2月)マーケティング思考をとり入れて

サブプライム問題に端を発した世界同時不況で、日本は100年に一度といわれる大不況を経験しています。今後の日本の経済成長率は、少子高齢化、環境重視社会の到来等、様々な要因から限りなくゼロになると予測されています。

最近の日本経済新聞「中小企業経営者調査」では、景気が「悪化している」と回答した中小企業経営者は38%になり、「拡大している」という回答の24%を上回りました。大手企業経営者を対象に実施したアンケートでは、逆に「悪化している」と回答した経営者は17%にとどまっており、大手企業と中小企業の収益力格差が広がっていることがうかがえます。

大量生産時代も終焉し、右肩上がりの成長戦略は望めない時代となった今日、どのようなマーケティング戦略を打ち出したらよいのでしょうか? 本来、マーケティングとは「顧客が真に求める商品やサービスを創り、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」と言われますが、現在の厳しい経済状況やマーケティング環境の変化を鑑みると、自社のビジネスが5年先、10年先どうなっていくのかを真剣に考え想定してみることが大切です。

そのためには、具体的かつ一貫した戦略と戦術を導き出す思考力と発想力が必要であります。自分の「考え方」のパターンを知って、効果的なアプローチの方法やスキルを身につければ、思考力や発想力がさらに高まるものと信じます。このように「考え方」の幅を広げ、質を高めることが、マーケティング思考力を高めることに繋がってきます。 経営コンサルタントの佐藤義典氏による、マーケティング戦略思考フレームワーク(BASiCS)では、次の5つの具体的要素を活用した思考方法を提唱しています。

ポイントは5要素の一貫性です。

1.戦場・競合(Battlefield)戦場・市場を選び、勝てる市場で戦え! 自社にとって戦いやすい場はどこですか?

2.独自資源(Asset)他者にマネできない資源を蓄積せよ! 自社の独自な資源は何ですか?

3.強み・差別化(Strength)強みのある優れた商品・サービスを売れ! 自社は強みのある差別化された商品を創っていますか?

4.顧客(Customer)ターゲットの視点を持ち、顧客の気持ちになれ! 自社の顧客のニーズに応えていますか?

5.メッセージ(Selling message)わかりやすい、魅力的な売り方・売り文句を創れ! 自社の売り方・伝え方の合言葉はなんですか?

是非、自社にあてはめて活用してみて下さい。

(文責:石浦一喜)

今月の言葉(1月)人間質を最大限に高める

あけましておめでとうございます。早いもので、21世紀がスタートして10年(1世紀の10分の1)となりました。この最初の10年間は、企業経営にとって大変厳しい環境であり、淘汰組を選択せざるをえなかった企業(法人)が30万社以上にもなっています。今世紀の企業経営は、いわば存続か淘汰かの二者択一といえます。

日本は、これからもさらに厳しい状況が続くと予測されますが、今の不況状態が下記のように「普況(普通の状況)」であると捉えた方がよいと思われます。
・時流の変化の早さ  ・グローバル企業との闘い  ・地球環境対応の難しさ
・少子高齢化社会、成熟化社会  ・人々の価値の多様化と変化の早さ
・40兆円以上の需給ギャップ   ・技術革新の早さ     ・・・

益々厳しくなる時流環境の中で、生き残る強い企業をつくる一番大切な原点は、全社あげて“一人一人の人間質を最大限に高める”ことです。しかし、人間の質を高めるには一朝一夕には難しく、簡単にはできません。不断の教育が必要です。人間質を高める真の教育のポイントは協育にあり、次の「三つの力がプラス」して人は育つのです。
◎一つ目の力は“上司の育てようという力”
上司が愛情(仏の心)と厳しさ(鬼の手)で心からこの部下を育てようという力
◎二つ目の力は“部下の育とうという力”
何としても立派に成長しようという部下の育とうという力
◎三つ目の力は育む(はぐく)環境の力”                
上司の力と部下の力に合わせて、育つための環境、教育制度、教育の仕組み等、    
育む環境の力
この三つの力がプラス(協)されて一つになった時、人は大きく育ちます。一つでも力が弱まると、人はなかなか育ちません。
ツバメが毎年、弊社ビルの軒下に巣を作り、ヒナを育てています。親の育てようという力、ヒナの育とうという力、巣という環境の力が一つとなり、昨年の夏も5羽が立派に育ち、今や南の国で元気に成長し続けていると思います。この繰り返しが存続です。

一人一人、全員の人間質を最大限に高めない限り、企業存続は難しいのです。
企業は人なり!!存続は人間質なり!!
昨日より今日、今日より明日と、人間質を高めましょう!!

(文責:高良 高)

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