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経営に役立つ情報

高良明
高良 明
創新グル-プ代表
公認会計士 税理士
税理士法人創新會計 代表社員
論語と経営(6)
子曰(しい)はく、中庸(ちゅうよう)の徳たる、()(いた)れるかな。(たみ)(すく)なきこと久し。』
(現代訳:過不及なくどちらにも偏らない中庸の道は、誠に申し分のない至極の徳である。しかるに世が末になって、中庸の徳の少ないことはもう久しい)

われわれ人間は、物事を仕事と家庭、勉強と遊び、心(精神)と肉体、仕事力と人間力などあらゆる面から対置して、優劣や優先順位が問われます。例えば次のような質問をされたとき、あなたはどのように答えますか。「仕事と家庭はどちらが大切ですか?」
おそらく各人の信条や好み、今置かれている状況などを考えて回答する方が多いでしょう。

「仕事と家庭」の問題は、とくにサラリーマン社会において昔から議論されてきたことであり、重要なテーマといえるかもしれません。人間の幸せや人生の生きがいを中心に考えた場合、基本的に人間が生きていくためには仕事をして生活安定の基盤を創らなければなりません。また家庭が充実し健康で豊かな生活を送っていくためには、より良い仕事、あるいはやりがいのある仕事を通じて社会に奉仕し組織が発展していかなければなりません。家庭を犠牲にして仕事を優先する、あるいは家庭を優先して仕事はテキトーにということでは人間の幸せをもたらすことにはなりません。この質問はもともとナンセンスです。幸せの道をはじめから妨害しているかのような質問だからです。あちらを立てればこちらが立たずのトレード・オフ(対立)「OR」の発想から、あちらも立てこちらも立てるというトレード・オン(両立)「AND」の道を開拓しなければなりません。

またビジネスマンことにリーダーにとって「仕事力」と「人間力(人格)」は組織にとって重要な要素です。たとえ仕事力のみが抜きんでて優秀であっても、人間的魅力がなければ部下はついてこないものです。組織の力を発揮することは難しいものです。一個人のリーダーの力の総計が10とすれば、仕事力5と人間力5の相乗効果は最大25となり、仕事力9で人間力1の相乗効果9と比べて圧倒的に前者のバランスのとれているリーダーのほうが勝ることになります。

これらは一体何を意味するのでしょうか。人生において両極端は長続きしないのです。偏ったものは倒れやすく、病気になりやすいのです。過剰も過小もない中庸が存続の道です。孔子も大哲学者アリストテレスも、お釈迦様も大偉人と言われる方は中庸の道を歩まれました。我々凡人も日常生活において、両極端に偏らない中庸の道を志したいものです。

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