今月の言葉

今月の言葉(8月)第181回 真(まこと)の実りある人生

 京セラ、KDDIの創業者であり、JALを再生した稲盛和夫氏は、著書「考え方」の中で、
【 人生・仕事の結果=「能力」×「熱意」×「考え方」 】という方程式を掲げていらっしゃいます。

「能力」とは、頭がいいというだけではなく、運動神経が発達しているとか、頑健であるといった身体的な能力も含めたもので、多くは生まれつき備わっているものです。
仮にこの能力を点数で表せば、学校の成績も振るわず運動能力もない人を0点、頭脳明晰、スポーツ万能、風邪一つひかないような人が100点となります。
「熱意」とは、目標に向き合う努力や情熱と言い換えてもよいでしょう。やる気や覇気のない、無気力で努力もしない人は0点とすると、人生や仕事に対して燃えるような情熱を抱き、一生懸命に努力する人が100点となります。この熱意は、能力と異なり、自分の意志で決めることができます。
「考え方」とは、その人の思想、哲学という意味でもありますし、理念、信念といっても構わないでしょう。または人生観、人間性などと置き換えてもいいでしょうし、人間としての生きる姿勢といってもいいかもしれません。それらを総称して考え方と呼ぶわけです。

 上述の「能力」や「熱意」が0点から100点まであるのに対して、この「考え方」には悪い「考え方」から、良い「考え方」まで、マイナス100点からプラス100点までの大きな振れ幅があります。 「能力」も「熱意」も、高ければ高いほど良いのは、言うまでもありません。しかし、それ以上に、自分の「考え方」がプラスなのか、それともマイナスなのか、さらには、その数値は高いのか、低いのかということが、人生や仕事の結果を大きく左右するポイントになります。
「能力」や「熱意」の点数がいくら高くても、この「考え方」が間違っていたのではマイナスになってしまうこともあり、人生・仕事の結果は決して良いものにはなりません。

プラスの「考え方」とは
一、常に前向きで、肯定的、建設的である
一、皆と一緒に仕事をしようと考える協調性を持っている
一、真面目で、正直で、謙虚で、努力家である
一、利己的ではなく、「足る」を知り、感謝の心を持っている
一、善意に満ち、思いやりがあって優しい
といったものです。

 「考え方」は真の実りある人生を送る上での基本であり、それこそ日々鍛錬し、反省し、僅かずつでも修正することで、新たに創造革新(創新)することへと初めて繋がっていくものです。


(文責:高良朋宏)

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