今月の言葉

今月の言葉(2月)第175回 「正しい物事の見方と情報の活用」

 私達は生活をしていく中で、常に入手した情報を認識し、これを判断し選択しています。情報を認識する際に上辺だけを見るのではなく、本質を見ていくことが重要です。下の2つのグラフは売上高の推移を表した図表ですが、皆さんはどのような印象を受けますでしょうか?

 これはどちらも同じ売上金額を示したグラフですが、左側のグラフの方が大きく変動しているように見えた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 このように、事実の抜き出し方、見せ方によって相手に与える印象は大きく変わってしまいます。その結果、情報を受け取った側は事実の認識を誤り、判断も誤ってしまうことになります。

 ハンス・ロスリング著、『FACTFULNESS』では、人々が無意識に行なっている偏ったものの見方や思い込みを廃し、事実やデータに基づいた正しい世界の見方について解説しています。私達が誤った情報の認識をしてしまう原因は、人が成長する過程で培った常識や先入観、思い込みです。同書ではそれを10の本能(分断本能、ネガティブ本能、直線本能、恐怖本能、過大視本能、パターン化本能、宿命本能、単純化本能、犯人捜し本能、焦り本能)として紹介しており、そういった本能の存在を認め、それらを抑制する術を学ぶ必要があるということを訴えています。

   スマートフォン等の端末を通し、私達は様々な情報にアクセスできるようになりました。以前に比べ便利になった一方では、その情報の認識、判断をする能力が非常に重要になってきています。ビジネスにおいて情報はヒト、モノ、カネに並び重要な経営資源と位置づけられています。今後はその情報の事実をしっかりと認識して経営に活用して価値を高めていくことが必須になってくるのではないでしょうか。

(文責:中道 俊)

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