今月の言葉

今月の言葉(9月)第158回 「ゆでガエル」に学ぶ

 熱湯に蛙を入れるとその瞬間飛び跳ねる。しかし、常温の水に入れ、徐々に熱していくとその水温に慣れ、眠るように全身が弛む。水は段々熱くなり、熱湯になったときには、すでに跳躍する力を失い飛び上がることが出来なくなってしまう。(ゆで上がっている事に気付かないのです)

 私は、日々の刺激こそが「成長」をさせてくれる最大の武器であると思います。人間はとかく「今」を違和感なく過ごしていたり、肩書に甘え過ぎたり、過去の栄光に囚われ過ぎたりすると、刺激を感じない(受け付けない)ようになって、気付かぬ間に「ゆでガエル」状態が起こっていることがあります。その状況は周りの方は気づいていても、自分自身は分からないという、とても恐ろしい現象です。このような状態になることはとても残念なことだと思います。

 私は、かつて一時期、何の変哲もない日々を無意に送ったことがあります。その時は楽で自由であり、この先「このままではいけないなあ…」とふとした瞬間に思う程度でした。当時はその状態に対して、危機感や違和感と言ったものはありませんでしたが、就職をしたことによる毎日の刺激は、私の人生においてとても大切なものとなりました。日々、自分の変化に気づくことは難しいことですが、時間を置いて振り返ってみた時、変化に気づくことが出来る喜びは、今を頑張る糧にもなります。「未来」の自分を創るのは「今」の自分であるという意識を欠かさなければ、今より更に成長し、より良い未来を創ることが出来るのではないでしょうか。

 仕事は辛いもの、生活のためにやらなければならないもの、と規定される方が多くいらっしゃいます。ネガティブになる事も多々ありますが、それだけが仕事の本質ではないと思います。たとえ今、うまくいかない事があったとしてもその先に成長した自分がいると思えれば、前向きに物事に取り組むことが出来るのではないでしょうか。人生歴は短い私ですが、「過去」にとても高いと感じたハードルが「今」の私であれば高いとは感じなかったと思うことがあります。

 今、さまざまな経験が出来、たくさんの刺激が与えられる仕事は、私の人生にとってとても重要なものです。未経験分野の仕事に関しても私を信じて戴き、挑戦の機会をたくさん与えてくれる会社・環境にとても感謝しています。世の中には表面的な綺麗ごとが多々ありますが、今に満足せず、変化を楽しみながらいつまでも自分に正直に人生を歩みたいと思います。

(文責:飯島香織)

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