今月の言葉

今月の言葉(2月)第151回 「仕事の意味」

2018年も早1カ月が経過しました。毎年新しい年を迎えるにあたり、年度の抱負や目標を掲げる方も多いことと思います。しかし、この「新年の抱負や目標」の達成率はおよそ8%といわれ、多くの方が1週間以内に挫折しているのが現状の様です。
抱負や目標が達成できない要因には、抱負や目標がはっきりしない、期限を設けていない、など様々だと思いますが、最も残念に思うケースは、せっかく立てた目標が、自分の人生の目的とリンクしていないということです。

近年、政府が「働き方改革」を提唱し、1憶総活躍社会の実現を掲げ、ワーク・ライフバランスの実現、賃金格差の是正などが改革の柱とされています。
真の働き方改革の目指すところ(抱負)は、多様な働き方が可能な中において、自分の未来は自ら創っていくことができる社会や、意欲ある方々に多くのチャンスを生み出す社会を創造することであると私は思います。
日々の仕事の中に価値や意味が見いだせないと、将来の目標や仕事の目的も失い、人生そのものを台無しにしてしまいます。

哲学・倫理学者である鷲田清一氏の著書「おとなの背中」の中にこんなくだりがあります。「帝政ロシアの話だが、流刑地に送られた囚人たちに科せられた刑罰として、こんなのがあったという。バケツが二つある。右のバケツに水がいっぱい張ってあり、それを左のバケツに移す。それを今度は右のバケツに戻す。これを延々と限りなく続けるという刑罰である。つまり、意味のない行為、それを果てしなく科するという刑罰だ。」このような意味のない行為に人生の価値や生きがいを見出せるわけがありません。

自分自身の仕事に楽しさ、やりがいなどの意味を見いだせないとき、仕事は死事となり辛いだけのつまらないものになります。どうせやるなら楽しく意義があるものにすることが人生の生きがいというものです。また、意味のある仕事に価値や更なる目標そして夢が生まれます。今一度ご自身の仕事の意味、働くことの意味を見つめなおしてみる必要があるのではないでしょうか。

                               (文責:小泉 薫)

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