今月の言葉

今月の言葉(12月)第149回 「物事は解釈次第」

弊社創新ワールドの仕事は、教育・研修に参加された方々に学びや気付きをもたらし、今以上に価値ある自己成長と、会社や社会の貢献に導くことです。この使命に基づき私達は、価値観・考え方のベクトルを合わせるインプット(共通言語の所有)と、討議や発表などを通じたアウトプットを行っています。少し平たく言えば、お客様に考え方のトレーニングをして頂いていると私は考えています。なぜなら、「考え方は言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる」からです。その根底にある「考え方」が大切なのです。考え方のトレーニングは、自分と他人の考え方・感じ方の違いを知る・理解することから始まります。その為には、書籍や人との出会いを通じ、色々な出来事に対する考え方(事実に対する解釈の仕方)を学び、自分に落とし込んでいくことが重要です。

フリーアナウンサーの小林麻央さんは乳癌でお亡くなりになりました。さぞかし本人も家族も無念だったでしょうが、彼女のブログが多くの人の支えになっていることは周知の事実です。かく言う私もその一人です。イギリスの公共放送BBCの「100 Women」に選出された際に寄稿した記事の中で、自分の人生を「若くして小さな子供達を残して癌で亡くなった可哀想な人生ではなく、色どり豊かな人生です。」と述べています。彼女が亡くなったことは事実ですが、彼女が死と隣り合わせの中で発信した言葉一つ一つは、とても強く、美しく、聡明で且つ優しい女性として私達の記憶に残り続けるでしょう。それは、彼女自身が創りあげた小林麻央という人間像と周囲の解釈によって生じています。

思うように事が運ばない時に思い出すのは、発明家トーマス・エジソンの発した「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」という格言です。通常、1万回もうまくいかなければ、「失敗だ!」というふうにその事実を捉え、諦めることでしょう。本人がそう思えば、まさにそれは失敗です。しかし、本人がそう捉えなければ、周りが何と思おうと、それは失敗ではありません(そういう事実になる)。「自分の目標や成功に近づく」という認識であり解釈です。

このように考えることは、哲学者フリードリヒ・ニーチェの有名な格言「事実というも のは存在しない。存在するのは解釈だけである。」と同じです。自分に起きた出来事にどのような意味を持たせるかは、あくまでその人次第であり、 物事は考えようでいかにでもなるということです。今の自分の解釈の仕方は良い方向に向かっているのか?もっと最善な考え方はないのか?を問い掛け、より志高い人間になれるよう、人生修行を続けていきたいものです。

(文責:宮城 加代子)   

バックナンバーはこちら